降りずに通り過ぎる駅

2011.06.23 Thursday

強い日差し、そして入道雲。
(梅雨明けはまだやけど)ついに夏が来た。そんな気がした一日だった。

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近所の画材屋の店員さんが展覧会をしていると聞いたので、仕事が終わってからバイクでちらっと行ってみた。
枚方の星ケ丘にあるソーイングギャラリーという所。住宅街の中にひっそりとある、ちょっとレトロな洋裁学校の中にあるギャラリー。近所なのにこんな所があるとは知らなかった。

行くのに迷った。近所なので、よく通る道の脇に入ったくらいの所だと思ってたら、なぜか探すハメに...。
しかしその迷ったのも何かいい効果を生んだような気がする。なんとなくジブリ映画に出てきそうな雰囲気の建物とか庭とか、日常のとなりに迷い込んだような気分に少しなれた。

昔、気になっていたものの中に、「降りずに通り過ぎる駅」があったのを思い出した。
用事がなければ、もしかしたらその駅には一生降りることはない。こんなにも日常のすぐとなりにあるのに。
「降りずに通り過ぎる駅」を車窓越しに眺め、そこに暮らす人々の表情なんかを見ながら、自分との妙な距離感を感じていた。僕には僕の世界があって、それとは別にそこにはそこの世界がある、というような。
何かのきっかけさえあれば、いや自分さえその気になれば、すぐにでもその世界とはつながれるんだろうけれど。

すぐとなりにあっても知らない世界がいっぱいある。すべてを知ることは不可能かもしれないけど、なんかそういうイメージを持っておくのは良いことなんじゃないかと思う。そして出来る限り、自分の目と足で確かめたいものだとも思う。

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by the highway

2011.06.19 Sunday

ああ、高速道路料金が高くなる。正確には、元に戻る。
いつの間にかそれが普通になって、元に戻るっていうのが元じゃなくて高くなるように感じてしまう。
逆に、立て替えてたお金が戻ってきた時にちょっと得した気分になるのと似てるのかもしれない。

どんなことでもわりとそうかもしれない。
いつの間にか当たり前になっていく。
あるのが当たり前、ないのが当たり前、もらえて当たり前、居て当たり前...etc。
だからそこから変化するときは何かしらの抵抗を感じる。
変化することで得られる本質的な善し悪しとは別に。

ところで話は少し変わるが、僕はとりあえず高速道路が好きだ。
速さでいうなら新幹線や飛行機には到底かなわないけど、とても自由になれるような気がする。
何年か前、立ち寄ったSAでとても景色が奇麗だったことがある。
あまりに奇麗だったから思わず予定を変更して、高速を降りて目の前にそびえる山を目指した。
今度はクルマの速度では速すぎるので、積んであった自転車に乗って湖の周りを走ってみた。

クルマならどこでも眠れるし、たいがいのものは積めるし、どこにでも行ける。
一人旅は気楽で、目的地は決めなくてもいい。
こんな旅をさせてくれる、高速道路が僕は好きだ。

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アブラムシは花を枯らす

2011.06.17 Friday

植物初心者、アブラムシに泣かされる。
植えた頃はあんなに元気に咲いていたのに。
気がつくと茎にいっぱいポツポツとついていて、気がつくと花が枯れていく...。

こんなベランダの片隅の小さな植物をよくもまあ発見しましたね。
どこからやってきたのやら。

ホームセンターにてアブラムシに効く殺虫剤を購入。
散布しようと説明書きを読みながら悩む。

見ようによっちゃあ、人間だって同じようなものな気がした。
こんな宇宙の片隅の小さな地球に住み着いて幾年月。
気がつくと「花」が枯れていく...。

害虫と益虫、僕にその裁きをくだす資格があるのかどうか。
それでも僕は自分が生きていくために、殺虫剤を手に握る。

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京都嵯峨芸術大学40周年記念誌の件

2011.06.16 Thursday

以前の記事「京都嵯峨芸術大学40周年記念誌(?)」の続きのような感じです。
明日が校正の締め切りです。なんでなんでしょうか、締め切り直前にしかやれません。

引き続き、掲載する写真探しです。
僕の大学在学当時は、ちょうどフィルムカメラとデジタルカメラが混在しているくらいの時代で、なんかややこしいです。
今はたいていはデジカメで撮影しているのですが。
そういえばこれ(掲載するの)って、自分が写っている必要はないのかな?
写真を撮るのは好きで、大体いつもカメラは持ち歩いているので写真はいっぱいあるんですが、自分が写ってる写真は圧倒的に少ない...。
なんとかいくつか候補は見つかったんですが。

それはそうと写真って、思ってるほど普段は見返さないものですね。
なんかすごい懐かしい。
2002年に初めて直島に行った時の写真とか、当時の直島の田舎感にも驚きます。
まだ地中美術館とかもなくて、食事をとるような店もあまりありませんでした。
それが今や...。時の流れを感じます。
そしてなんとなく、当時の直島もいい感じだったなあ〜、と。
これはそんなのどかな時代、当時あったパン屋(今はあるかないか知りません)の出入り口。
よく見たら...、どっちやねん!!

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日々と宇宙

2011.06.09 Thursday

昨日のニュース「古川聡さん宇宙へ」。
宇宙、宇宙、宇宙...。
宇宙と言うとなんだか途方もない世界で日常生活とは結びつかないような気もします。
でも、僕らの住んでいるこの地球もまた宇宙の一部。まあ、ほんの一部なんでしょうけど。
そう言われても、実際に宇宙から地球を見たこともないし、Google Earthで見たりテレビで見たり、「イメージ」だけを持っていて、リアリティのある話ではないのかもしれません。

でも逆に、地球から空を見上げると宇宙が見える。
ただあまりにも広すぎて、距離感もないし、どの星が近くてどの星が遠いかもよくわからない。
ただひとつ、月だけがたまに教えてくれる気がします。
太陽は凝視できないけど、月はできる。よーくみたら立体感もある。
立体感があるからなんとなく距離感も感じられるような気がする。ああ見えて、めっちゃ遠いらしいけど。
これはちょっと前に家のベランダから撮った写真です。

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humanature -on the hill-

2011.06.07 Tuesday

火曜日は基本的に制作に当てる日にしているんですが、今日は午前中にクルマの法定点検に行ってきました。
その足で作品倉庫で作品を積み込んで、さらに画材の買い出しに...、と色々してたら時間がけっこう経ってしまいました。
もう少し計画的に無駄のない「動き」ができればいいんですが、なかなかそうはいきません。
さて、そんなこんなですが、今回は作品について少し書こうかと思います。
(ブログ始めてから、制作についてあまり触れてなかったな〜、と少し反省。)

今日クルマに積み込んだ作品は40周年記念展に出品する作品です。
タイトルは「humanature -on the hill-」、制作にとりかかったのが2月末くらいだったと思います。
昨年の個展以来「humanature」というテーマで制作してきました。これは「human」と「nature」を合わせた造語です。(MJのhuman natureとは関係ありません)
そのテーマに基づいて、「自然と人間の対比」であったり「自然と人間の融合」を描いてきました。そこでは人間も自然の一部であったりします。
今回の「humanature -on the hill-」は山並みと家並みを重ね合わせた風景で、自然の中に暮らす人間というか、自然の上に乗っかてる人間というか、そんなのを描こうと思っていました。

そんな中、制作もまあまあ進んできていた3月11日、もう言わずともわかると思いますが、あの忌まわしい大震災が起こりました。その日は家にいて夕方くらいに出かける準備をしていたのですが、テレビに映し出される恐ろしい光景に、もはや出かける気は起こりませんでした。
それからしばらくは考えるばかりの日々、今もなお考える日々。きっと誰もがそうだと思いますが。
震災後、しばらく制作がストップしました。そして「humanature」という言葉の持つ意味を考えました。僕の考えていた自然も人間も、ただ頭で考えただけのものだったと強く感じました。あの時感じた、自然というものの脅威、その中での人間という存在。自分の描きかけの作品を眺めると、あまりに無力、なんだかそう思いました。

それでも前に進むしかありません。作品を作ることは考え続けることだとも思うし、問い続けることでもあるような気がします。あれからもう少しで3ヶ月。この3ヶ月は今までにないくらい「人間」というものについて考えさせられました。
そしてそんなことを考えていられることの幸せも知りました。

今回の作品は、そんな迷いのど真ん中の作品として、ある意味僕にとって何かとても重要な作品になりそうな気がします。

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愛と平和と広島と

2011.06.07 Tuesday

なんということでしょう!!
ぐうの音も出ないとはまさにこのことですね。
「広島2ー17ソフトバンク」しかも10連敗...。

ユニクロの「LOVE&PEACE&"  "PROJECT」で買った、「清志郎×民生×広島」Tシャツが泣いていますよ...。
大好きな清志郎と、大好きな民生と、大好きな広島カープの奇跡のコラボに驚きましたが、今回はまた別の驚きです...。
でもいいんです、諦めません。
もう一度思い出そう、「弱気は最大の敵」。

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独り言みたいなものですが。

2011.06.06 Monday

肩こりがひどい。
肩こり、頭痛、吐き気の3点セットでいつもやってくる。
昨日はマッサージ屋に行って少しはマシになったかと思いきや、つかの間の喜び...。
おまけにカープもここんとこ弱い。

40周年展の作品はできているとはいえ、個展とグループ展まであと1ヶ月くらいになった。
作品間に合うかなあ、などと弱気なことを言ってる場合ではない。
このサイトを作って、あらためて自分の作品を振り返るきっかけにもなった気がする。
作品のサムネイル画像がズラーッと並んでる感じが嫌いじゃないけど、物足りん...!!
2011の作品はもう少しバラエティに富みそうな気がする。
描きたいものはいっぱいある。というか少し目先を変えてみた。大きなテーマは変わらない。

ところで、このブログやらフェイスブックやら、ちょっと前まではとてもじゃないけど考えられなかった。
なんせ無精者、そしてSNS系はあんまり好きじゃなかったから。
GWにたまたまケータイが壊れて、スマートフォンにしたのがきっかけでフェイスブックも少し触るようになった。
そして時をほぼ同じくして、このサイトの作成が進行しつつあった。
作品をつくるなら色んな人に見てもらいたい。
そう思うと、ブログもフェイスブックも悪くない。
なんか、その向こうに「人」がいる感じがするから。

京都嵯峨芸術大学40周年記念誌(?)

2011.06.04 Saturday

我が母校である京都嵯峨芸術大学は今年で40周年を迎えます。
それにともない、40周年記念展の開催や、記念誌が発行されます。ありがたいことに、展覧会にも参加させていただけることになり、記念誌にもちょっとした文章を載せていただけるみたいです。(展覧会に関しては本サイトの「EXHIBITION」にて詳細を載せていますのでよろしくおねがいします。)
さて、先日記念誌の原稿を送り、その校正が本日郵送されてきたのですが、なんか写真も載せてもらえるみたいです。
そこで大学時代の写真をいろいろ探してたんですが、変な写真が出てきました。
手前の変な人は当時の僕です...。
さすがにこの写真を記念誌に載せるのは気が引けたので、せめてこちらに。


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webはじめました。

2011.06.03 Friday

ついに!!やっと!!ウェブサイトをつくりました。(まだ若干未完成部分はあるのですが)
かなり前から作ろうと思っていたのですが、なにぶんウェブ関係の知識がありませんもので...。
作成にあたっては友人のトミさんにかなりご協力をいただきました。この場を借りてお礼を申しあげます。そしてこの場以外でもお礼を申しあげたいと思っております。そして今後も困った時はどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今回このブログを読んでいただいている方はおそらく、&ARTないしはFacebookで知った、という方が多いのではなかろうかと思います。このたびは本サイトにお越しいただき本当にありがとうございます。
このブログでは、日々の制作や生活、面白いことからしょうもないことまで、いろいろ書いていこうかと思っております。
元来無精者ですので、更新の頻度は怪しいものがありますが、できるだけ毎日、少なくとも週一、最低でも月一、更新していこうと思っておりますので、もしほんの少しでも興味が湧きましたら、hasegawa-ichirou.netをお気に入りに入れておいてくださいませ。

また、展覧会のお知らせや作品画像の公開などもしてまいりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いいたします☆