金環日食

2012.05.21 Monday

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今日は言うまでもなく、みんな大好き金環日食。
どうせなら見たい、と思っていたけど、実際に見たらかなりテンションがあがったので驚きました。
ベタですが、まさに宇宙の神秘です。
テレビやTwitter、Facebookで、みんな(知ってる人も、知らない人も)の観察の様子がわかって、みんなで見ている感じがすごくして、なんか楽しかったなあ。

でも、金環じゃなくても、日食じゃなくても、本当は毎日は特別で。
実は今だって太陽は地球に隠れて陰になっている、とも言える。気がするわけで。
宇宙に行ければいちばん手っ取り早いんやろうけど、なかなかそうもいかないのが現実です。
そこでやっぱり大事なのはイメージする力。

その一方、Twitterで見たのですが、「子供が日食を見て泣き出した」とのこと。
僕たちは日食がなんなのかわかってて見てるから、楽しめるけど、何も知らないで見たら、そら怖いかも。
今朝の茂木さんの連続ツイートの流れを受けての話題だったと思います。

自分の感性と自然との対峙、それのみ。
それってすごいなあ、と思いました。
大人になるにつれて、知識や経験で物事を見たり考えたりするので、そういうふうにはならないなあ、と。
先ほど、「なんなのかわかってて」と書きましたが、ほとんどの場合が「なんなのかわかってる気になってて」かもしれません。

そしてもし、それを大人になってからも体験できるとしたら、素敵ですね。
don't think,feelってやつかもしれません。
美術には知識や経験はもちろん必要やけど、どこかしらそういう体験ができるという要素がある気がします☆

あの向こうの もっと向こうへ。

2012.05.20 Sunday

ピーター・フォンダよりも奥田民生。
そんな世代。

今日はなんか色んな意味で最高の一日だった。
友人と共に、京都の美山へツーリング、バイクで遠出するのは本当に久しぶり。
まるで大学の頃にタイムスリップするようだった。

最近では普段はクルマで移動することが多い。
バイクに乗るとしても近所に出かけるくらい。
しかしこうやってワインディングを抜けると、バイクは五感を刺激してくれるのがわかる。
僕も友人も、クラシックなスタイルのバイクなので、ガンガン攻めるような走りではないけれど、それでもバイクの感覚はクルマとは大きく異なる。
空気を全身で浴びる。
空気が変わる。気温が変わる。においが変わる。
重力と遠心力の狭間に身を置く。

緑の木々が生い茂る山並みに包まれているのが感覚としてわかる。
普段、作品で山をよく描くけど、その中にまさにいる、そんな感じがした。


「幅広い心を くだらないアイデアを
軽く笑えるユーモアを うまくやり抜く賢さを
眠らない体を すべて欲しがる欲望を
大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう
誇らしげに言うならば きっとそういう事なんだろう」

そんな感じがした。

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ゼロの日に。

2012.05.06 Sunday

日本の稼働している原発がゼロになったということで、テレビやインターネットのニュース、Twitterなんかで、それらの話題が目につく一日だった。
かく言う僕もチラッとではあるけどつぶやいていた。

今朝の茂木健一郎さんのツイートが印象的で、またそれに対する反論みたいなのも気になった。
結論からいうと、Twitterは議論には適さない。
自分の意見や立ち位置を表明するものであって、何度も@をつけてやりとりするもんじゃないな、と思った。
茂木さんはTwitterの使い方が非常に上手い方なので、そのあたりはさすが心得ているな、と関心するばかり。

ところで、今の僕自身はというと、僕の知りうる限りの情報において、やはり原発は稼働すべきではないと思う。
これは前にも書いたけど、放射性廃棄物の最終処理の問題が未解決ということがいちばん大きい。要するに原子力の技術は扱いきれない、というのが現実だと思う。
また、「原発の安全性」をいくら考えて、想定しうる限りのことを尽くしたとしても、「想定外」は回避できないとも思う。「想定外」って言葉は、もう二度と聞きたくないし。
そして「原発を稼働させるべき」という意見の多くは、電力不足が経済にもたらす影響や、石油の輸入の不安定からくる火力発電の不安定さだったりする。つまりこれは「原発が必要」なのではなくて「原発が生み出すものが必要」ということになる。原発でなければならない理由にはならない。当然、今までこれだけ原発に依存してきたのだから、すぐさま別の方法を、なんていうのは不可能なのはわかっているけど。
それでも少なくとも中長期的なビジョンを持てば、必要ではなくなる。

ただ、だとしても「再稼働させるべき」という意見に対し、まったく耳をかさないという立場はとりたくない。
僕自身は、原発の専門家でも経済の専門家でもないし、僕より知識の多い人はいくらでもいる。
だから、そのような人たちの考えをできるだけ知りたいと思う。
TwitterやFacebookは、当然のことかもしれないけど、同じ意見や立場の人間が集まりやすい。別に悪いことじゃないけど。でもできれば自分とは異なる意見を持つ人間もフォローしてもいいなと思っている。

なんか今日はいろいろ考えさせられる一日だった。そういう意味では、有意義だったのかな。
制作ははかどらなかったけど...。
さてGWも終わった。GWって言っても制作に追われるだけの日々やったけど。
明日からもがんばろ☆