Gallery Den mym(南山城村)にて。
2011.07.31 Sunday
7月30日、「三人のカタチ」展の会期中のイベント「星を仰いで・・・」がおこなわれました。
夕刻から始まって、自由に飲食しながら音楽ライブを楽しむという感じのイベントです。
当日は、展覧会の会場風景とイベントの撮影の手伝いを兼ねて、妻と一緒に参加しました。
あいにく「星空を仰いで...」というような天気にはなりませんでしたが、昼に降った大雨もイベントの始まる頃にはすっかりやんでイベントは大成功!!でした。
僕たちのように、他の土地からやってくる人たち、そして地元の人たちとが入り交じって集まります。
作家側からすれば、サイトスペシフィックな展示空間。地元住民からすれば、村おこし。
というふうに考えることもできます。けれど、ここで起こっていることは、うまくは言えませんがそんな単純なことじゃないような気がしました。人と人とがもっとごちゃまぜなんです。これは結びつきだと思います。
この場所でこの人々にしか起こせないことが起こっている、そんな気がしました。
そして実は「この人々」には誰でもなることができるという。
イベントのラストは、南山城村にパンクロックが鳴り響きました。
僕たちはこの晩、地元住民の個人宅にホームステイ的に泊めていただきました。
とても気さくなご夫婦で、めちゃくちゃ親切にしていただきました。
翌朝には、そのご夫婦と記念撮影。とても大切なものをいただいた気がします。
そしてまた今度、南山城に「帰ってきたい」と思いました。
展覧会事後考察 ーつかさき医院編ー
2011.07.30 Saturday
ホスピタルアートという言葉をご存知でしょうか。
ざっくり言うと「病院などの医療機関に絵画を展示したり、芸術を取り入れることで患者さんの心を癒す」という感じのものです。
ちなみに僕は、今年1月におこなったLA VOZ展(京都市美術館別館)を見に来てくれていた、そのような活動をしている(しようとしている)小泉さんという「学生×Art学生プロジェクト」代表の方に出会ったのがきっかけで、知ることになりました。
もともと僕は、美術館やギャラリーというようないわゆる「作品の展示のための空間」以外での作品展示というものに興味があったので、小泉さんの活動に協力させていただくことにしました。
それから小泉さんと何度かミーティングをおこない、そして、京都のつかさき医院さんの協力を得ることができ、5月に2週間ほどつかさき医院さんの待合室、診察室等に作品を展示することができました。
「作品の展示のための空間」以外での作品展示というのは、つまり絵画(作品)と生きた空間との出会いということになります。生きた空間にはそれぞれ意味とか用途があります。(そういった意味では、美術館やギャラリーというのも、ひとつの生きた空間ということになりますが、ここではそれ以外ということで。)
具体的に病院等の医療機関という空間にはどのような意味や用途があるのかというのは言うまでもありません、「治療の場」です。
ホスピタルアートというものを考える時、忘れてはならないのは芸術は決して「癒し」のためにあるわけではない、ということです。「癒し」という側面を持ち合わせていることは確かですが、中には正反対のものもあるでしょう。
また、美術館などと違い、医療機関を訪れる人は作品鑑賞を目的としていません。作品を目的としていれば、作品の内容がどうであれ、自ら鑑賞しに来たのですから何ら問題ありません。
もしかしたらホスピタルアートは癒しの「押し売り」かもしれません。利用者が求めていないものを提供するのですから。
けれど、サービスとは本来「押し売り」なのではないでしょうか。つまり、求めていないことを先回りして提供するということなのです。
そういうことからも、医療機関に限らず「作品の展示のための空間」以外での展示における作品の可能性にはやはり興味があります。
5月におこなった、つかさき医院さんでの展示は、いち作家としてはまだまだ満足のできるものではありませんが、小泉さんのホスピタルアートの活動にとっても、僕自身の作品展開においても、ひとつの大きなステップになったことは間違いありません。
このような場を提供していただいた、つかさき医院さん、そして活動に参加させていただいた小泉さんには感謝感謝です!!
病院×Art学生プロジェクトブログ http://d.hatena.ne.jp/cupid-project/
つかさき医院 http://web.kyoto-inet.or.jp/people/bankyu/
奈良にて。
2011.07.28 Thursday
今日は大和路。今井町にある「gallery +Y」へ。
今井町は「重要伝統的建造物群保存地区」ということで、古い街並が残る趣のある面白い所でした。
カメラを持っていると、色んなことが正当化される気がします。変な意味じゃなくて。
普段からちっちゃいデジカメはカバンに入れてるんですが、一眼を持ち歩くと特にそういう感じがします。
「絵を描く」という仕事をしていると、色んなことをしたり、色んな所に行ったり、というのが全てが財産になります。
ただ単に遊んでいるだけでも、それが仕事となるわけです。
というわけで、カメラのくだりはそういうことです。
(しかし、逆にいうと完全なる休みがない、ともいえますが)
まあ、なんにしても自分が楽しいとか面白いとか感じることをすれば、それが財産になるわけなので、そんな幸せなことはありません。
京都にて。
2011.07.27 Wednesday
久々に京都文化博物館に行ってきました。
「日本画 きのう・京・あす」展を見たのですが、「日本画とは?洋画とは?」とかいう議論はさておき、いち絵描きとしてはとても刺激になる展覧会でした。
とくに、先日までやっていた自分の展覧会を経て、いろいろ考えたことや感じたこと、それらに対するひとつの答えみたいなものがありました。まあ、要するに「描かんとあかん」ということです。
なんというかうまくは表現できないのですが、自分の描きたい絵は、ギラギラしてない、暑苦しくない、感情的でない、というような、(どれも完璧にハマる言葉ではないのですが)気がしています。
ただ、そうだとしても、もっと「描かんとあかん」のです。
しかし、ただ描けばいいというものでもないのが難しいところなんですが、とにかく「絵の強度」これにつきます。
なんとなく、ずっと前からわかってはいるんですけどね〜。
いや〜、やるしかない。
バームクーヘン
2011.07.25 Monday
「鳥は飛べる形 空を飛べる形
僕らは空を飛べない形 ダラダラ歩く形」
僕はバームクーヘンが好きです。ハイロウズのも食べるのも。
小学生くらいでリンダリンダ。中学生になって本格的にハマる。(この頃はブルーハーツ)
ヒロトとマーシーの言葉には、何度も何度も救われたし、今だって導いてくれる。
ハイロウズのバームクーヘンの歌詞の中の大好きなフレーズ、
「翼を持って生まれるよりも 僕はこの両手が好き」。
「たとえでっち上げたような夢も 口から出まかせでもいい
現実に変えていく 僕らはそんな形」
ヒロトの作る歌詞の中には、いっつも「人間!!」を感じる。
神様とか宇宙とか自然とか、哲学とか文明とか、良いとか悪いとか、
なんかそういうことじゃなくて、なんかそういうこと全部ひっくるめて、
ただただ人間。そして何よりも人間!!
人生におけるテーマソングを選ぶとしたら、いくつか思いつくけれど、
バームクーヘンもそのうちの一つ。
「僕はこんな形 ダラダラ歩く形
オートバイに乗る形 コーヒーを飲む形
バームクーヘン食べよう」
個展終了。グループ展はつづく。
2011.07.16 Saturday
本日、ワタナベファインアートギャラリーでの個展が終了しました。
お越しくださったみなさんありがとうございました。
(2kw galleryでのグループ展は引き続き開催中です!!)
さて、今回の展覧会はまたまた色々考えさせていただきました。
絵を描いていくという作業に完結は来ないような気もするので、もしかしたらいつまでも迷いの中かもしれませんが、それでもその都度自分の中での何らかの答えのようなものをもって描いていかねばなりません。
あらためてそのことを痛感するとともに、なにやら決心というか、新たな決意をする機会になりました。
そしてすでに、次作にとりかかりつつあります。
展覧会前よりもさらに絵が描きたくなりました。
夏バテしないように体調管理もして、この夏は描きまくりますよ〜☆
Worldmaking Exhibition of 5 versions
2011.07.12 Tuesday
2kw galleryでのグループ展「Worldmaking Exhibition of 5 versions」が始まりました。
今週は個展とグループ展が開催中です。くどいようですが。
さて、先週の土曜日がグループ展の搬入、そして今週の月曜日がオープニング、とかなんとかで忙しく、ブログ更新がままなりません。しかし、考えてみれば、こういう活動(展覧会とか)の広報のためにウェブサイトをつくり、そしてブログもやっているようなもんなので、忙しいから更新できない、というのはなんか本末転倒のような気がしないでもない。
なのでちょっとだけがんばります。
グループ展のオープニングはギャラリートーク(アーティストトーク)をおこないました。
絵画作品について作家が語る、これは果たして意味があるのかないのか。答えはわかりません。
きっと作品や作家にもよるのでしょう。
オープニングイベントのあとは、出品作家&moreで打ち上げでした。
たわいもないこと、美術のこと、宇宙のこと、人間のこと、etc...、いろんなことを話した気がします。
なんか、こういう感じはちょっと久しぶりでした。(搬入の後も行ったけど、それも含めて)
今年に入ってから、なんやかんやと締め切りに追われていて、ちょっと人付き合いの悪い人になっていたようです。
こういうのは大事だなあ、とつくづく感じるとともに、こんなメンバーと一緒にいられることがなんか不思議かつ嬉しい気分になりました。
いろんな人にありがとう、って思うと同時に、もっと作品がんばろう、って思うのでした。
Watanabe Fine Art Gallery
2011.07.07 Thursday
今日はワタナベファインアートギャラリーでの個展の搬入でした。
旧作も少し混ざっているけど、全体的に新しいシリーズになっています。
作品は絵なので、もちろん画面的なこともあるけど、いちばんわかりやすく変わったのはタイトルかも...。
今までは展覧会を通しての大きなテーマ(展覧会名だったり)が作品タイトルだったのですが、今回は1点1点タイトルをつけました。だいたい。
明後日はグループ展の搬入です。
7月11日(月)〜7月16日(土)は、個展とグループ展の会期が重なるので、お時間のある方は大阪方面散策がてらハシゴしてみてください。周辺にはその他にもギャラリー多数、飲食店多数、です☆
展覧会の詳細は↓ ↓ ↓