カタガキ

2012.06.11 Monday

NHK文化センター京都教室というところで、風景画の講座を担当することになりました。
っていうのをFacebookに載せたところ、サイト上の僕の肩書きに着目した知人がいた。
「洋画家」っていう。

洋画家、たしかにあんまり言わないかもしれませんね、最近。
実際のところどうなのかというと、自分自身では洋画家とは名乗ってません。
でも、なんかしらの事情により、洋画家って言われても、違います、とも思わない。

これはまあ要するに、美術史の文脈的なところの話なんでしょうか。
しかしこれは、要するに、とてもドメスティックな表現でして。
単純に言うと、日本画と洋画という対立構造というか。

なんかこの辺は、自分のやっていることのルーツなんでとても大事な気もするんですが、
正直あんまりこだわっていません。
大学生の頃や、卒業して間もない頃は、「洋画」っ響きに妙な抵抗感があって、洋画っていうジャンル分けをしている展覧会や公募展は嫌だな〜、って思っていました。
でも最近では、わざわざ自分で言わないまでも、まあ、否定はできないしな〜、と思うようになりました。

現在を生きる僕にとって、たとえば、ミケランジェロもセザンヌも円山応挙も狩野永徳も、どれも皆同じような「情報」として入ってくるわけで。あるいは極端な話、宮崎駿や鳥山明、尾田栄一郎だって同じかもしれません。

自分が何者なのか、これはとても重要な問いです。
僕は間違いなく、絵を描いています。だからシンプルに画家って思ってます。
こだわってないんじゃくて、細かいことにこだわらないことにこだわっているのかもしれません。