絵の中の街へ。
2011.08.23 Tuesday
今年の春頃に描いた作品のモチーフとなった街がある。
昔からよく通る道で、いつも遠くから眺めていた街。ちょうどR171の山崎あたりから川越しに見える風景。
自分の作品に何かが足りないと思いながら時が経った。
街の空気感とか、そこで暮らす人々の息づかいとか、自分が表現したいものとは少し違う。
もっと俯瞰的に物事を見る、そうすることで見えてくるものがあるはず、そう思いながら風景を描いている。
けれど今の所、何かが足りないのは事実。
ゴニャゴニャ考えず、まず行ってみよう、と思い立った。行ったからといって何があるわけでもないだろうし、急激に作品が変わることもないと思う。
でもたぶん、今まで見てるようで見ていなかったものかもしれない。
山の斜面に立つ住宅街。当然ながら坂道だらけの街だった。
住宅街と山との境目が気になって行ってみたのだが、その中心に神社があった。
狩尾神社(とがのおじんじゃ)というその神社は、急な階段の上にあった。
そう言えば、僕の作品で「向こう側」というタイトルの、神社の鳥居を描いた作品がある。
海に浮かぶ小島に祀られた神社を描いている作品なのだが、単に「橋の向こう側」というわけではなく、ある種の「この世とあの世」という感じでの「向こう側」という意味でタイトルをつけた。
人が生きるということは、たぶん「自分の位置」を見つけることなんじゃないかと思ったりする。
本当は何の拠り所もないかもしれないはずのこの世界に、拠り所を見出していくこと。
「神様」っていう存在は、その最たるものだ。
僕は、信心深い人間ではないけど、なんとなくそう言う気持ちは持っている。
いつもは「向こう側」だったところが、今日は「こちら側」になった。
なんとなく、何かに気づけた気がする。あくまでも、なんとなく。
流しそうめん大会2011
2011.08.23 Tuesday
先日の「流しそうめん大会2011」(友人宅にて)の様子。
「2011」と言っても、別に毎年恒例なわけではなく、今年初めての試みです。今後もバージョンアップしながら継続できればという願いを込めて「2011」と。
結論から申しますと、継続できます。バージョンアップもできます。なんせ楽しい!!
正直びっくりしました。ただそうめんを流すだけと思いきや、まあそうなんですが、それだけのことなのになんか楽しい!!
流しそうめんのコース(?)は、雨どいをホームセンターにて購入し、木材やキッズ用ジャングルジムを台にして作りました。雨どいやホースのサイズ間違いなどのハプニング(イージーミス)もありつつ、なんとか完成。途中のジャングルジムと、ゴールのビニールプールの影響で、キッズ感の強いデザインになりました。
そして、いざ流し始めると、さらに盛り上がる、30前後の大人たち...。
ただ、そうめんを食べるだけでもきっとこのメンバーなら楽しいんでしょうが、流すというオプションを加えるだけで全然違います。
そうめんの歴史は日本では奈良時代にさかのぼるとかなんとか...。流しそうめんは九州地方が発祥だとかなんとか...。
もともとはなんか理由があるのかもしれませんが、我々が流すのにはさほど理由はありません。きっと楽しいだろう、というくらいのもんです。
そんなふうに理由や意味なんてないことをする余裕を少し加えれば、人生は豊かになるのかもしれないな、と、ふと思った出来事でした。
大山崎にて。
2011.08.18 Thursday
先日、大山崎山荘美術館へ。
本当は、JR山崎駅前のtabitabi(カフェ)とRelish(雑貨屋)が目当てだったが、お盆で休みだった。
で、阪急大山崎駅前のhermit green cafeで昼食、そして美術館へという流れになった。
大山崎山荘美術館はかなり久しぶり。駅前の駐車場からこんなに歩いたっけ?と思うくらい。
たぶん暑さでしんどかったせいもある。
しかし登りきると、キラキラとした木漏れ日と、レトロな建物になんとなく心が和む。
企画展は「かんさいいすなう」。
この展覧会は、関西の現役の作家による椅子の展覧会とのことで、展示してあるほとんどの椅子に座ることができる。
僕は別に、椅子のデザインについては詳しくない。が、椅子について少し考える。
大阪府知事や京都府知事の執務室の椅子も展示してあった。これは誰のデザインとかっていうキャプションはない。
椅子って、そう言えば「地位」に通じるところがあると思った。ある種、その人の社会的な居場所、という。そうなると、椅子ってのはあなどれない。
元々の日本の文化には椅子というものはなかったのかもしれないが、椅子に座ったことがない、なんて人はほぼいないだろう。
ちなみに僕のPC作業時の椅子は、別に高価なものではないが、結構こだわって買った。
肘掛けは邪魔なのでない方がいい、座面は広い方がいい、っていうように。なぜならば椅子の上であぐらをかくから...。
結局、僕は椅子を使いこなしていないようだ...。
岐阜旅行 vol.3 〜大滝鍾乳洞〜
2011.08.15 Monday
さてさて、旅の最後は郡上八幡にある大滝鍾乳洞へ。
ここは、洞窟内に滝が流れ落ちているという、なんともアドベンチャーな所です。
洞窟内はひんやりとしていて、涼しいというよりは寒いくらいで、至る所で水滴をくらいます。
3億年かけて形成されたとのことなんですが、すごいですね、なんかピンと来ません...。
3億年か...。発見されたのは、昭和44年だそうなんで、それから僅か40年ちょい。
そしてこのお盆だけでも、自分を含めて何人の人間がここを訪れたことか。
こんなに大勢押し寄せてもいいんかな、と少し思いながらも、人間とは全然違う時間の刻み方をしている「生き物」を感じることができました。
岐阜旅行 vol.2 〜猿いっぱい〜
2011.08.15 Monday
ホテルからの眺め。長良川越しに岐阜城を眺める。ちなみに手前のランナーが走っているところは、あの高橋尚子さんも練習で走ったとかなんとか。
2日目も快晴、暑すぎです。この日は、岐阜ではなく愛知県犬山市の日本モンキーパークへ。
お目当ては「猿」だったんですが、敷地の半分は遊園地、もう半分が動物園(猿100%)なので、入ってすぐはアレ?ってなりました。勝手に結構な動物園のパーセンテージを思い描いていたので...。
とは言え、実際は動物園の方もしっかりしていて、猿好き(?)の方にはオススメです。
これはフクロテナガザルというらしく「ホーホー」とデカイ声で鳴いていました。
子猿がぶらさがってて可愛い...。
何やら怪しげな、表示が...。
見上げると...!!
リスザルはちっこくて可愛い。かなり間近で見られます。
ジェフロイクモザルに空中でエサをやるショー。奪い合い。
こちらはヤクニホンザル。もともとは屋久島に生息してたそうです。
グルーミングもさることながら、子猿が可愛すぎる...!!
こちらの方は、ワオキツネザルというそうです。WAOランドってコーナーで間近でみられます。
心のどこかにますだおかだの岡田さんが浮かびました。
暑くて暑くて大変でした。
でもそんな暑さにも負けず、猿たちは元気でした☆
岐阜旅行 vol.1 〜岐阜市内にて〜
2011.08.15 Monday
今年のお盆は岐阜へ。
もともと寺田就子さんの個展(ギャラリーキャプション/岐阜)を見に行く予定だったので、どうせなら他にも色々行ってみようということになりました。
まずはメインイベントのギャラリーキャプションへ。
就子さんの作品は、めちゃ好きです。
日常の中の、ふとした瞬間や、あるいはちょっとした隙間に、宇宙的な世界を感じさせてくれる気がします。
今回の展示は、今までとまた少し違った展示になっていて面白かったです。
これは、階段途中にある表示。
ギャラリーキャプションの次は、名和昆虫博物館へ。
ここは、その名の通り世界各地の様々な「虫」がいっぱいいます。とは言っても標本ですが。それでも迫力満点で、逆に標本だからこそ、間近でじぃーっと観察できます。
モルフォチョウの展示は、まるで教会のステンドグラスのような美しい展示になっています。これは本当に見事で一見の価値あり。
と思いきや、珍中(?)もいっぱいいて、中にはかなりゾッとするようなのもいます。これは、まるで葉っぱやん、という。
ん〜、生命の神秘。進化の過程で、なんでこんなにも多種多様な形ができたんでしょうね。
お次は。これも岐阜のおすすめスポット。「岐阜の大仏」です。
大仏といえば、奈良や鎌倉が有名ですが、ここの大仏はなんかめっちゃ優しい感じがします。大仏殿にいっぱいいっぱいに収まっている感じもまた素敵です。
写真ではわかりづらいですが、けっこう迫り来るような迫力です。でも表情がすごく優しくて、本当は違うけど、指の形が「OK」って言ってるみたいで、なんかホッとします。
名和昆虫博物館や大仏のあるあたりは公園になっていて、岐阜城を見上げることができます。
逆に、岐阜城から見下ろすとこんな感じ。あら、素敵な夜景ですね。
晩飯は、ダ・バッボでピザをいただきました。薪と窯で焼いていて、めちゃウマいです。
この日巡ったこれらのコースは、お盆で高速が混んでいなければ、関西から日帰りでも可能なコースなんですけどね〜。また就子さんが個展やる時は行ってみようと思いました☆
抜け道
2011.08.11 Thursday
京都方面から枚方への帰り道。(高槻経由)
R171の抜け道としてよく通る道ですが、この時期は草が伸びてきて、道が狭い...。
堤防の向こう側はこんな感じ。ワサワサしてるな〜☆
勝った。
2011.08.10 Wednesday
勝った。日本も井岡も。
スポーツは若い選手が活躍してて、もはやそのほとんどが自分より年下になった。
サッカーの日本代表にはもう年下しかいない。
ワールドカップ南アフリカ大会の時は、遠藤の交代なんて考えられなかったけど、今度のブラジル大会では無い話ではない。
今日も家長と交代してたし。
遠藤にはずっと出ていて欲しい気持ちでいっぱいだが、でも、そうやってベテラン選手をおびやかす存在こそがチームの強さにつながっていくのだろうとも思う。
キリンチャレンジカップ2011
2011.08.10 Wednesday
今日はサッカーの日韓戦。普段日本で生活していると、別に自分が日本人だとかそんなに意識することはないけど、なんかこういう時って自分が日本人だということを意識する。オリンピックとかワールドカップとかWBCとか。
愛国心とかナショナリズムとか、難しいことはわからないけど、なんか単純な「地元愛」だったりするのかもしれない。
たとえば、高校野球のなんとなく自分の住んでいる都道府県を応援してしまうような感じ。
そういう意味では、視野を広く持てば、「地元」の意味もきっと広くなるんですね。
しかしまあ、スポーツは良いですね。
人間は基本的に闘争心のある生き物な気がするけど、この闘争心をいい形で活かしている気がする。
ナンバーワンよりオンリーワンで満足していたら進歩はないから、人は争わなければ進歩しない。
まあ、進歩することが絶対に必要なのかと問われると明確な答えはないけど。
なんにしても、前に進むしかない時間の中で、前を向いて進んでいくには進歩は必要な気がする。
高槻にて。
2011.08.04 Thursday
送電線。こちらは、高槻方面で。
この道は普段からよく通るのですが、大好きな場所のひとつです。
「引き」で見た感じの、緩やかなカーブを描く感じも美しいけれど、真下に行った時の迫力も捨てがたい。
そう言えば、名塩。
2011.08.04 Thursday
これは、去年の秋に行った「船坂ビエンナーレ」の帰りに撮った写真。
名塩のマンション群は遠くから見ると、レゴのブロックみたいに見える。
駅前の斜めのエレベーターも面白い。
西日本一だそうな。池田満寿夫さんの作品もあったり。
また今度、少しゆっくり行ってみようかな。
Electrical March
2011.08.03 Wednesday
最近気になる場所のひとつ、新生駒変電所。
作品の中によく登場する「鉄塔」のたぐいは、何か惹かれるものがある。
この妙な存在感というか、周囲の風景との違和感にはなんともいえない魅力がある。
近未来的というにはあまりに無骨だし、東京タワーやエッフェル塔みたいな洗練されたデザインでもない。
どれだけの送電線がはりめぐらされてるんだか、なんか屋根みたいになっている。
「電気」に関しては、もはや考えざるを得ない状況の昨今。あらためて今、送電線の魅力について考える。
南山城 番外編
2011.08.01 Monday
何かが密集している状態の、ゾッとする感じと紙一重の気持ちいい感じは好きだ。
僕にとっては、「小学校とは思えぬ斬新なデザイン」。
けれど、ここに通う小学生にとってはもしかしたらこれが「普通」。
「普通」という言葉は、このように極めて曖昧。
帰りに寄ったカフェにて。時計の魅力はなんとなくわかる気がする。
時を刻むという、いたってシンプルな仕事ではあるが、これはきっと宇宙につながる。